iPS細胞とは、人工的に作られた幹細胞の一種です。皮膚、肝臓、血液などの「体細胞」を元に作られています。iPS細胞は、様々な組織の細胞に分化し、無限に増殖する能力を持った特別な幹細胞です。
このiPS細胞を培養した際に得られるのがiPS細胞培養上清液です。
iPS細胞を作製した後に、細胞を育てる栄養剤(培地)を入れて、温かい環境で育てます。このプロセスを「培養」と呼びますが、細胞分裂によって増えるiPS細胞は、細胞内で成長因子やサイトカイン、エクソソームなどの物質を作り、細胞外に放出し、これらの物質が液体培地の中に溶けだしていきます。この溶液のことを培養上清液と呼びます。