ヒト幹細胞、iPS細胞、植物幹細胞 幹細胞培養上清液の違い

化粧品成分

2023.10.16更新

幹細胞培養上清液の違い

幹細胞培養上清液の種類

最近、化粧品市場では植物幹細胞培養上清液やヒト幹細胞培養上清液を使った製品が注目されています。
植物幹細胞培養上清液とヒト幹細胞培養上清液などどれを選べばいいのか悩んでしまう、という方もいると思います。
植物幹細胞とヒト幹細胞、そして美容業界大注目のiPS細胞培養上清液についても説明します。

 

幹細胞培養上清液の種類

幹細胞成分と聞くと、細胞が入っていると思っている方がいらっしゃいますが、
正確には幹細胞が分泌した物質を利用しています。植物やヒトから採取した幹細胞を専門の実験室で培養します。培養過程で細胞がいろいろな成分を分泌し、それが培養液に溶け出します。
その培養液から幹細胞を取り除き、処理を施したものを幹細胞培養液と言います。

一般的には
植物由来のものを植物幹細胞培養上清液、
ヒト由来のものをヒト幹細胞培養上清液、
iPS細胞由来のものをiPS細胞培養上清液
と呼んでいます。

 

  1. 植物幹細胞培養上清液とは

    1. 植物幹細胞は、植物の成長と発育を支える細胞です。
      植物幹細胞培養液はリンゴ由来のものが多いです。
      スイスの奇跡のリンゴは普通のリンゴよりも抗酸化力が強く、4カ月近くも味が変わらないため“奇跡のリンゴ”と呼ばれています。
      そのリンゴを使った植物幹細胞培養上清液は高い抗酸化作用があると言われています。

    植物幹細胞培養上清液は、肌の再生、保湿効果、抗酸化作用など、美容効果をもたらすことが期待されます。

    一方、ヒト幹細胞培養上清液、iPS細胞培養上清液は自己再生能力を利用して肌にハリや潤いを与えることが主な目的です。

     

ヒト幹細胞培養上清液とは

化粧品に利用されるヒト幹細胞は、骨髄や脂肪由来のものなどがあります。
ヒト幹細胞の利用は医療分野においても進んでおり、再生医療や疾患治療への応用も期待されています。
化粧品において肌にハリや潤いが戻るなど、さまざまな美容効果が期待されています。

 

iPS細胞培養上清液とは?

ヒトの細胞に、特別な因子を加えることで細胞の情報を巻き戻し、受精卵と同様の多機能性細胞にしたものをiPS細胞といいます。
様々な組織に変化する能力、無限に増殖する能力を持っている点がヒト幹細胞との大きな違いです。
このiPS細胞を適切な環境下で培養して増殖させ、そのときに分泌された物質が溶け込んだものがiPS細胞培養上清液です。
iPS細胞の培養は限られた機関でしか行うことができず、誰でも簡単に手に入る成分ではないため希少価値が高く、まだ化粧品ではごくわずかしか利用されていません。
今美容業界が大注目している成分で、雑誌掲載などメディアへの露出も増えてきています。

iPS細胞培養上清液を初配合したまつ毛美容液
詳細を見る>>https://icb-ips.jp/

 

 

エクソソームとの関連

エクソソームとは?

  1. 最近注目を浴びている「エクソソーム」。エクソソームは、細胞間コミュニケーションに関与する小さな小胞であり、細胞同士の情報伝達を果たしています。
    細胞間で情報伝達することにより、傷の治癒を促したりやウイルス感染の抗体作成などさまざまな役割を果たします。
    その力が、美容や医療に応用できるのではないかと注目を浴びることになりました。

幹細胞とエクソソームの関連

  1. 幹細胞培養液には、細胞分裂の際に分泌された成長因子やサイトカインなど美容に応用できるさまざまな物質が溶け込んでいます。
    そのひとつが、エクソソームです。

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